部署間の対立や上司どうしの派閥争い、パワハラや怖い先輩など、オトコ社会では人間関係にまつわる問題が山積みです。
その中を、あなたもきっと必死に耐え忍んでいますよね。
でも、ずっとそうしているうちに、ふとこんな風に思ったことはないでしょうか?
「なんか、この職場にいたら、オレまで性格が悪くなってきたかも・・」
もしそうだとしたら、相当重症です。
でも、今それに気づけたならまだギリギリ何とかなります。
ここでは、雰囲気の悪い職場にいるせいで影響を受けてしまっているあなたに、自分までイヤな人間にならないための対処法をご紹介します。
職場の空気に染まってしまう前にぜひ一読してみてくださいね!
Contents
「イヤな職場にいると自分もイヤな奴になる現象」には名前がある
「朱に交われば赤くなる」などとよく言いますが、これは脳科学や心理学の分野でも認められている現象です。
ギスギスした職場でずっと働いているうちに、だんだんと自分の言動もきつくなってくる・・・
こうした現象は「情動感染」と呼ばれるものです。
実は、人間はまわりにいる人の感情を、黙っていても受け取ってしまうようにできているのです。
この「情動感染」に大きくかかわっているのが、人間の脳内にある「ミラーニューロン」という神経細胞です。
人間は生きていくために、自然と誰かのマネをする機能が脳に組み込まれているのですが、それをつかさどるのがこのミラーニューロンです。
このミラーニューロンのおかげで人間はだれかが喜んでいたり悲しんでいたりすると「共感」ができるようになり、他人と社会的な関係を築くことができるようになっているんですね。
ところが、このミラーニューロンがあるがゆえに、気づかない間に他の誰かの感情に影響をされてしまう・・ということも起こります。
しかも恐ろしいことに、ミラーニューロンはネガティブな感情により強く反応するという性質があるのです。
終始上司の怒鳴り声が聞こえるような部署だったり、同僚の間でも競争があったりするような部署にいると、次第にそのピリピリした雰囲気や、他人に対する嫉妬といった感情に自分のミラーニューロンが反応してしまいます。
そして、気がつくと自分もすっかり「情動感染」してしまい、その仲間入り・・・という恐ろしい展開が待ち受けています。
ネガティブ職場での情動感染を防ぐ方法は?
常にいさかいの耐えない、居心地の悪い職場であなたが正気を保ち、ネガティブな情動感染を防ぐ方法はいくつかあります。
手遅れになってしまう前に、今すぐ実行に移しましょう。
元凶となっている人からできるだけ遠ざかる
ギスギスした居心地の悪い職場には、たいていその原因を作っている人がいますよね。
パワハラ上司だったり、何かにつけて文句を言ってくる先輩だったり・・・。
こうした人はまさにネガティブな情動感染の「感染源」です。
完全に隔離するのは難しいかもしれませんが、できるだけ接触する機会を減らすよう意識するだけでも影響が少なくなります。
「メタ認知」を身につける
次に大事なことが、もし自分もネガティブな感情に囚われてしまっている場合、
「今、自分はイヤな奴になっているな」 とか、
「なんか攻撃的な物言いになっているな」
といったことを自分でモニターすることです。
心理学ではこれを「メタ認知」といいます。
「メタ認知」とは、自分がどういうものの見方・感じ方(認知)をしているかを、さらに一段上から客観的に認知すること。
これを意識的に行うことで、自分の感情の動きを冷静に見つめなおすことができ、軌道修正もできるようになります。
そのネガティブな感情がどこからやってきたのか?という出所もあわせて探っていけば、情動感染によって自分自身がコントロールされてしまうのを避けることも可能になりますよ。
いいロールモデルを意識する
ネガティブなことを言ったり、他人を否定ばかりするような人が集まっている職場では、ともすると理想を見失いがちですよね。
ですが、そのままの状態でいると、どんどんまわりからネガティブな感情を受け取るばかりになってしまいます。
そういうときは、歴史上の人物でも映画の主人公でもかまわないので、「自分はこうなりたい!」というロールモデルを頭に強くイメージしてみましょう。
といっても、別に必ずしもその人物のように職場で振舞う必要はありません。
あなたがいきなり「半沢直樹」にならなくてもいいんです。
そうではなく、頭の中に「半沢直樹」をイメージしておくだけで、あとは半沢直樹があなたの脳内でネガティブな感情に「倍返し」してくれる、ということ。
イメージはできるだけ具体的であるに越したことはないので、通勤や休憩時間などにあなたのロールモデルとなっている人の伝記や小説を読むのもオススメです。
さすがに限界!と思ったら
いろいろ手を尽くしてはみたけれどやっぱりどうしようもない、と感じるようであれば、思い切って転職して人間関係をリセットしてしまうのもありです。
でも、転職した先が同じようなネガティブ職場だったらあまり意味がないですよね。
そういう職場の人間関係も含め、企業の実態がわかるサービスを提供しているのがこの「キャリコネ」です。
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なので、ヘンな職場に何も知らずに飛び込んでしまうということもありません。
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まとめ:人間関係の悪い職場の負の連鎖を断ち切ろう
行き過ぎた競争やパワハラ、いじめなどといった職場の人間関係による問題は、なかなか一人で解決できるものではありません。
ネガティブな感情が渦巻く職場で、すっかり情動感染してしまう前にまずはしっかり守りを固めましょう。
もしそれでもダメなら、あなたまで巻き込まれてしまう必要はありません。
思い切って新天地に飛び立つのもひとつの手段です。
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