パワハラ上司からの攻撃による被害を最小限に抑える方法

子どもは親を選べない、なんていいますが、同じように部下は上司を選べないですよね。

今この瞬間も、とんでもないパワハラ上司にあたってしまって、

「次は何を言われるんだろう・・・」
「会社に行くのが怖い・・・」

とおびえながら過ごしている方も多いのではないでしょうか。

かといって、来たばかりの職場だったりするとすぐさま異動もできず、辛いことこの上ないですよね。

 

あまりガマンしすぎてストレスを溜め込むと、最悪の場合うつになったり、体を壊したりしてロクなことになりません。

なので、自分に必要以上のガマンを強いてしまうのはゼッタイにNGです。

そこで今回は、あなたの心身の健康をむしばむ、パワハラ上司からの攻撃による被害を最小限に抑える方法をお伝えしたいと思います。

ポイントさえ押さえれば、パワハラ上司によるストレスもかなり軽減できるようになりますよ!

 

パワハラ上司に攻撃されないための基本的防衛策4つ

まずは、個人レベルですぐにできるパワハラ上司対策をみていきましょう。

心理学的にも有用性があるものばかりなので、試してみる価値ありですよ。

パワハラ上司にはあいまいな返事をしない


何かにつけて怒鳴ったり脅してくるパワハラ上司ですが、お気づきのとおり基本的に気が短いのが特徴です。

私も経験がありますが、よくこの手の上司に怒鳴られるパターンとして、

「〇〇かそうじゃないか、どっちなんだよ!!」

から攻撃がスタートするというのがあります。

こうなると、向こうは完全に「攻撃モード」のスイッチが入ってしまい、あとからあとからいろんなことで責められる・・・という最悪パターンにはまってしまいがち。

なので、まずこれをシャットアウトすることを考えましょう。

威圧的なパワハラ上司に呼びつけられたりするとそれだけで緊張してしまうものですが、最初の段階で「Yes/No」など、返事をあいまいにしないことは非常に有効です。

 

例えが悪くて恐縮ですが、パワハラ上司は言ってみればハチみたいなもの。

下手に逃げようとすると興奮してさらに攻撃しようとしてくるところがあります。

こっちのオドオドした態度が気に入らないので余計怒りたくなる・・・というように、パワハラ上司は基本的に感情のおもむくままに動いていて、ロジカルなところがまったくありません。

こういう人間とまともに話はできないので、攻撃のスイッチを入れないためにも、まずはスキを見せないように気を付けましょう。

パワハラ上司の機嫌のいいときを見極める


今、少し「パワハラ上司はロジカルでない」というお話をしました。

これはかなり重要なポイントです。

ロジカルでないパワハラ上司には、当然ながら一貫性というものが欠如しています。

したがって、同じことを言ったとしても、日によって結論が変わることなんて日常茶飯事です。

あなたもそういう経験ありませんか?

では、結論が何によって左右されるのか。それはズバリ

「その日の機嫌」

です。

ま、人間ですから、多少はしょうがないですけどね・・・。

あまりかっこいい対応策ではないですが、パワハラ上司の攻撃をかわすためには相手の機嫌を伺うのが有効な手立てです。

実は、これも難しいことではまったくなくて、大体の場合パワハラ上司は見れば今日機嫌がいいかどうかすぐにわかります。

なぜかというと、パワハラ上司の心の根底には、

「お前らはオレの気持ちを忖度するのが当たり前」
「周りはオレに合わせて当然」

という気持ちがみなぎっています。
なので、当然自分の機嫌を隠すことなくこれでもかと周囲にアピールしてきます。

もし、機嫌のよしあしが見た目には分かりづらい上司がいたとしても大丈夫。

歩くときの足の踏み鳴らし方や目つき、声のトーンからある程度察することができます。

これらがいつもより落ち着いた感じであれば、今日は機嫌がよさそうだ、と判別できるでしょう。

パワハラ上司の好きなものを知っておく


またもや、あまりスマートな解決策ではありませんが、往々にしてこういう泥臭い作戦が一番効果的だったりします。

いかんせん、相手はロジックのかけらもないパワハラ上司です。

自己中心的な考え方で、「周囲の人間はすべからく自分を気分よくさせるために存在する」と思っているのですから、逆にそこをうまくくすぐってやればOK。

パワハラ上司が昼ごはんでよく食べるおかずや、飲み会のときのお酒、あるいはよく話題に出る人の名前などをきちんと記憶しておきましょう。

そういったちょっとしたネタをタイミングよく出すと、さっきまでのは何だったのか?というほど機嫌がよくなる人を私もたくさん見てきました。

高等技術として、こういったネタで気持ちよくさせておいて、ちゃっかり面倒な報告事を済ましてしまうツワモノもいます笑

パワハラ上司が気に入っている人と仲良くなる

3つ目の対応策の応用になりますが、心理学に「認知的不協和」という概念があります。

カンタンに説明すると、

「人間は、心の中に矛盾する認知(例:スキとキライ)を同時に抱えたときに、その不一致を解消するために自分の行動や考え方を変える傾向がある」

ということ。

これがパワハラ上司対策に応用できる切り札になるのです。

 

やり方は簡単で、パワハラ上司が気に入っている人や仲良くなっている人と、自分も別ルートで仲良くなってしまえばOK。

そうなると、パワハラ上司の心の中では

「〇〇さん(仲のいい人)=スキ
「あなた=キライ(もしくは、怒る対象)」

という認知的不協和が起きます。

すると、上司の頭の中は勝手にこれを解消しようとして、不思議とあなたにも強く出てこなくなるのです!

 

「でも、『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』っていうのもあるよね」
と思ったアナタは鋭いですね。

ここで大事なのは順番です。

パワハラ上司のお気に入りの人や仲のいい人を選ぶときは、
「その人たちが自分よりも先にパワハラ上司と知り合っている」ことを絶対条件としてください。

認知的不協和の解消は、通常「先に認知したことに、あとから認知した矛盾を一致させる」ことで起こります。

なので、先に「スキ」がある状態に持っていっておかないといけないんですね。

これも地味ですが有効な手段です。

それでも上司のパワハラが収まらない場合の対応策は?

個人レベルでできることをやっても、なかなかパワハラが解決しない・・・というときには迷わず周囲の手を借りるのがベストです。

具体的には以下の2つの方法を試してみましょう。

パワハラ上司の上司に相談する


不幸にして、ここまでの対応策が功を奏しない場合はどうすればよいでしょうか。

その場合、有効なのは「パワハラ上司の更に上の上司に相談する」ことです。

 

パワハラ上司もサラリーマンですから、基本的に上の言うことには従わざるを得ません。

ましてや昨今はパワハラに対する風当たりも強くなってきています。

それに、上司の上司としても、自分の管下でそのような問題があったら自分の責任になってしまいますから、何とかしようとするのが普通です。

 

逆恨みされないように、情報の管理は慎重にしないといけないですが、どうしてもうまくやっていけそうになければこういう方法もあります。

労働組合や外部の法律事務所などに相談する

ほとんどの場合はここまでの対応策で何とかなるのですが、万が一上司の上司に相談しても効果がなかったり、逆に上司の上司から疎まれるようなことになってしまったら、もう迷うことなく社外の第三者に頼りましょう。

 

身近なところでは、会社の労働組合に訴えるのが最初のステップです。

労働者の権利を守るのが組合の仕事ですから、親身になって対応してくれるでしょう。

ある程度大きな会社の労働組合だと、パワハラホットラインみたいな連絡窓口を用意しているところもありますね。

 

中小企業などで組合がなかったり、イマイチ頼りないんだよな・・・という場合は、法律事務所に相談することをおすすめします。

弁護士の先生はクライアントであるあなたの利益を第一に考えて行動してくれます。

最近はパワハラなどの労働問題に関する訴訟も増えていますし、弁護士事務所もそれに対応する体制を整えているところが多いので、まずは話をしてみると突破口が開けるかもしれません。

 

でも最初からいきなり弁護士事務所はハードルが高いな・・・と思う方にはこちらの日本法規情報の相談サポートがおススメです。

この相談サポートはパワハラや残業代請求といった労働問題をはじめ、法律全般の相談窓口を選ぶアドバイスをしてくれるサービス。

弁護士事務所をはじめ、全国3000以上の優良相談パートナーからあなたに最適なパートナーを案内してくれます。

もちろん、相談は無料

24時間、メール一本でOKですので、パワハラで悩んでいるなら気軽に相談してみてくださいね。

無料相談窓口はこちら
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まとめ:パワハラ上司には硬軟織り交ぜた対応を!

職場のパワハラ上司にどう対処するか。

一度こうした上司に目をつけられると心身ともに相当疲弊してしまうのは目に見えています。

相手の心理を応用してうまくやりすごすところから、外部の専門家の助けを借りた徹底抗戦までさまざまなオプションがありますので、ぜひご自身にあった対応策を使ってみてください。

この記事がパワハラ上司におびえるあなたの助けに少しでもなれば幸いです。

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