新入社員や若手のうちは、ついつい労働時間も長くなってしまったり、あれやこれやと先輩や上司から怒られたりしてしんどいですよね。
かたや、近くに「若手のホープ」みたいに見られている同僚がいたりすると、自分も負けてなるものか・・・とつい張り合ってしまうのもよくわかります。
でも、その一方で自分の心と体から出ている危険信号を無視していませんか?
「オレはまだ若いからムリしてもちょっとくらい大丈夫」
「こんなことではあいつに負けてしまう・・・」
なんて思っていたら要注意。
ホントは辛いのにガマンしすぎると、最悪の場合メンタルヘルスをやられてしまいかねません。
この記事では、ムリして耐えている人が陥りがちな「考え方のクセ」と、メンタルをやられる前に冷静に自分を見つめなおすポイントを紹介しています。
最後まで読んでいただければ、心と体の負担が少し軽くなるはず。ぜひ目を通してみてください。
Contents
ストレス耐性は人それぞれ。他人と競うところではない
周りが当たり前のように深夜まで残業していたり、上司に怒鳴りつけられてもそのまま何事もなかったかのように仕事を続けているのを目の当たりにしていると、もしかして自分はストレス耐性がないのではないか・・・と疑いたくもなりますよね。
でも、ストレス耐性は他人と競ったりするものではありませんし、優れているとか劣っているとかという基準で判断するものではないのです。
例えば、お酒が飲める人と飲めない人がいたとして、飲めない人は飲める人より「劣っている」でしょうか?
そんなことで人を比べたりしないですよね。
(もしあなたの職場がそんな尺度で人をランク付けしていたとしたら、それ自体が大問題です)
ですので、今の職場環境がきついと思ったら、素直にそれを認めましょう。
あなたの心と体が限界に近づいてきているサインです。
まずは、ストレス耐性は「体質」のようなもので、競うべき「能力」ではないと気づくことからはじめてみてはいかがでしょうか。
「みんながやってるからオレも限界までがんばる」は間違った責任感
会社で働いていると、とかく「責任感を持って仕事をしろ」なんて言われますよね。
自分のすべきことを最後まで全うする、という意味ではなんらおかしいことはありません。
ですが、どう考えても一人でさばききれない量の仕事を与えられたり、何のサポートも受けられないまま放置されているとしたら話は別です。
「そうはいっても、他の同僚も必死に働いてるから、自分だけが楽になっては申し訳ない」
「オレも限界まで働かないと、ちゃんと仕事したことにならないんじゃないか」
という気持ちもよくわかります。私自身もずっとそう思っていました。
でも、結局そこであなたが体調を崩して戦線離脱してしまったらどうでしょう?
そのしわ寄せは残った同僚にすべて行ってしまいますし、何よりあなた自身が不幸な目に遭ってしまいますよね?
そもそもそこまでみんなが追い込まれる職場環境にこそ問題がありますし、それは職場を管理する上司の問題でもあります。
とにかくがんばって耐えることが仕事をすること、という「誤った」責任感から一度自分の意識を解放してみましょう。
うつ病=心が弱い、では決してない。心折れそうなときには早めに休もう
職場に限らず、ついつい男は何でもかんでも競争だ!と思ってしまいがちですよね。
「うつ病なんて俺たちの時代にはなかった。そんなのは根性が足りないだけだ」
「仕事ができないヤツに限ってそういうことを言うんだ」
なんてことをしゃあしゃあとのたまう上司が未だにいっぱいいます。
ですが、実は医学的にもうつ病をはじめとするメンタル不調は誰でも陥ることがあるというデータがたくさん出ています。
むしろ、うつ病は「心の風邪」といわれるくらい、誰でも当たり前に発症することがあるものなのです。
下の図のとおり、うつ病を含む気分障害の患者数は近年増加傾向で、平成26年の段階では111.6万人もの人がこうした症状を訴えています。
(出典:厚生労働省HP)
生まれてこの方、ただの一回も風邪をひいたことがなければくしゃみもせきもしたことない、なんて人、多分この世にいないですよね?
それと同じで、長い人生でメンタルヘルスもちょっと調子が悪くなることはいくらでもありえます。
ですから、もし最近心の調子がよくないな・・・とあなたが思っていたとしても、それは決してあなたの心が脆弱だということではありません。まして、あなたが「弱い人間、ダメな人間」ということは決してないのです。
重症化する前にちょっとペースダウンして、心の調子を取り戻すことを優先しましょう。
自分だけはうつにならない、は危ない!最悪の事態を想定しておこう
ホントに追い詰められてくると、人間はなぜか「休む」とか「リセットする」という選択肢があることすら忘れてしまいます。
そうしてどんどん事態は悪化していき、最悪の場合自ら命を絶ってしまった・・・という話はたまにニュースでも流れてきますよね。
そんなバカな、と思われるかもしれませんが、そうなってからではもう遅いのです。
うつ病を患った人がどんな心理状態に追い込まれていくかというのを克明につづった本もたくさん出ています。
たとえば、この「うつヌケ」という本では、有名人から一般の方までが自分の経験をリアルに語っていて一読の価値ありです。
マンガを使ったエッセイ形式なので、通勤電車などでさくっと読めるので負担にならないところもお薦めです。
自分だけはどう考えてもだいじょうぶ、と思っている人こそ、最悪の事態に備えて「こういう世界もあるのだ」と知っておくことが大事。
そうすることで、万が一自分の身に同じことがふりかかったときにどう対処すればいいかわかりますし、周りに不調者が出たときもいち早く手を差し伸べられることでしょう。
休んでも心が晴れないと思うなら、違う会社で働くのも手
メンタルをやられる一歩手前で何とか踏みとどまっているあなたは、もしかしたらこんなことも考えているかもしれませんね。
「いや、ちょっと休んでみたところで、結局会社にきたら一緒じゃん・・・」
「休んで出社してきたら、みんなから白い目で見られるかも・・・」
「どうせ何も変わらないなら、休むほうがむしろ損なのでは?」
もし、ここまで大変な職場で、競争もものすごく厳しいのだとしたら、いっそのこと会社そのものを変えたほうがいいのかもしれません。
人生を大きく前進させたいなら、
・時間配分を変える
・つきあう人を変える
・住む場所を変える
という3つを実践するとよい、ということを大前研一さんというコンサルタントが言っています。
今の辛い状況を打破するにも、このアドバイスは非常によくあてはまるのではないでしょうか。
そして、この3つのうち、少なくとも最初の2つを一気に変える方法のひとつが「働く会社を変える」ことなのです。
もし、ちょっとやそっと休んでも何も変わらない、と感じているのであれば、転職といったドラスティックな選択肢も視野に入れてみてもいいでしょう。
とはいえ、新天地でも同じことになったらまったく無意味ですよね。
そういう心配を払拭してくれる転職サイトがあります。
それがこの「キャリコネ」というサイトです。
単に条件などを並べて、新しい会社を紹介して終わり・・・という普通の転職サイトとは違って、キャリコネはリアルな「その職場で働いた人の声」を集めています。
もちろん、これがウソだとまったく意味がないですし、サイトの信用にもかかわりますから、「キャリコネ」は威信をかけてコメントの信頼性を担保するよう最大限の配慮をしています。
先ほどご紹介した、
・時間配分を変える
・付き合う人を変える
・住む場所を変える
という方法を転職を通じて実践してみよう、と思う方にはオススメのエージェントです。
まとめ:自分で自分を追い詰めるのはやめよう。
オトコ社会ではいろんなプレッシャーから、必要以上に自分を追い詰めてしまっている人が非常に多いです。
競争に勝ちたいというプライドや、人より劣っていると思われたくないというコンプレックスから、心と体を病むまでガマンしてしまう人の何と多いことか。
ですが、一旦冷静になってみましょう。それで一番損をするのは、他ならぬ自分自身です。
いまの職場だけが会社ではありませんし、成功する方法はひとつではないはず。
疲れきって倒れてしまう前に、この記事でお伝えしたアドバイスが少しでもあなたの癒しになれば幸いです。
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