会社で働いている我々は、言うまでもなくみんな労働者です。
でも、その労働者であるあなたの給料がどう決まっているか考えたことはあるでしょうか?
これを知らないと、チコちゃんに怒られるどころでは済みません。
下手すれば一生、奴隷のような暮らしを余儀なくされるし、今の会社がイヤで転職したとしてもきっと同じ目に遭うことになりかねない危険性すらあります。
給料の決まり方は、資本主義で生きぬき、どうしようもないオトコ社会から一歩抜きん出るための武器にもなりえる貴重な知識なのです。
ずばり、労働者の給料はこれで決まる
先に結論からいいましょう。
労働者の給料とは、「労働力を回復させるためのコスト」なのです。
当たり前ですけど、1日働くと疲れますよね。
一方で会社(というか、資本家)はあなたにまたHP満タンの状態で翌日も出社してもらわないといけないわけです。
それに必要な経費はいくらくらいか、という話。
このコストには労働者が食べるご飯とか、着ていて恥ずかしくないレベルの洋服とか、清潔な住居、あとちょっとした気晴らしくらいが入っています。
逆に言うと、労働者にはいつも「労働力を回復させる」ためのぎりぎりの水準しか与えられない、ということになるわけですね。
ちなみにですが、世にいう「成果」というものは給料の上下とはまったく関係ありません。
先ほども触れたように、給料というのが「労働力を回復させるコスト」に過ぎないので、極端な話会社はあなたの成果になんてこれっぽっちもお金を払うつもりもなければ必要すらないのです。
まあそうは言っても、人間多少は目の前にニンジンぶら下げたほうが働くので、ほんのちょっとプラスアルファとして支給している、というのが実態。
このことに気づかず、やれ働き方改革だ、プレミアムフライデーだ、とのたまっているオトコの何と多いことか。
あなたの大嫌いなパワハラ上司、ヒラメ上司たちも、自分の給料がどう決まっているかなんてきっと知らないでしょう。
その結果、
自分も搾取されている側なのに、役職がつけばちょっとはラクになるはず・・・
部下をこき使って成績を上げれば、給料が上がる・・・
などと、まったく根本的な解決になってないところにばかり目をむけ、来る日も来る日も部下を怒鳴りつけたり、社内政治にいそしんでちょっとでも給料を上げようと必死になっているというわけ。
普通に転職しても意味はない。「市場の歪み」を見つけよう
世の中のだいたいの企業はこの原則に従って給料を決めていると言われています。
仮にあなたが今年収400万円だとして、「給料が安いから転職してやる!」と思い立って、無事年収600万円の仕事に就けたとしましょうか。
でもきっと、あなたの境遇は変わらないです。
それはなぜか。
先ほどもお伝えしたとおり、労働者の給料は「労働力を回復させるためのコスト」でした。
つまり、年収が600万円の仕事というのは、労働力を回復させるのに600万円相当のしんどい仕事だ、ってことなんです。
なので、仮に年収が上がったとしても、その分ストレスもかかるし拘束時間も長かったりで、結局体力の回復や気晴らしに散財してしまって、やっぱりギリギリの水準にいることは変わりない・・・となるのがオチ。
これを分かっていないと、無意味に転職を繰り返すことになってしまいますよ。
そう言われると、じゃあどこに転職しても同じような感じになるから意味ないじゃん!と言いたくなるかもしれませんね。
ただ実際のところ、人間の社会はそこまで精緻にできていません。
金融商品でも不動産でもそうですが、およそマーケットには必ず「歪み」があるものです。
その「歪み」をうまく突くように転職活動をすればいいというわけ。
たとえば、今いる会社とまったく同じことをやっているのになぜか給料は高かったり、給料は同水準でもノルマがずっとラクなところもあったりします。
そういうところを見つけて、うまくもぐりこむのがベストです。
仮にそこまでうまくいかなくても、労働者にとって最大の財産である「時間」さえ捻出できれば突破口は開けます。
ありがたいことに、最近はブラック企業に対する目線が厳しくなってきているので、異常な労働時間で社員を縛り付けているところは少しずつ減ってきています。
空いた時間を使って副業を始めてみるもよし、自炊して経費を減らすもよし。
そんな視点で転職先を探してみるときっと今までとは違った視点で「いい会社」を見つけることができるはず。
見るのはタダなので、何はともあれ行動に移してみてはいかがでしょうか。
なお、他にもうまい働き方をする方法はあるので、このテーマをもっとじっくり研究したい人にこちらの本をお薦めしたいと思います。
当記事の元ネタでもあります。なんでこんなにがんばってるのに、一向に生活がラクにならないんだろう?という疑問を少しでも持っている方はぜひ一度読んでみてください。
まとめ:給料の仕組みは資本主義の基本中の基本。
給料は「労働力を回復させるためのコスト」であって、そのためのギリギリの額しか会社は払わない・・・というのが資本主義に生きる我々にとって非常に重要な知識です。
ただし、世の中にたくさんある会社の中には、必ずしもそうなっていないケースがあります。
その「歪み」をうまく見つけ出して、辛い状況をいち早く抜け出すのがベスト。
この記事が、あなたが一日も早く心身の健康を取り戻す助けになれば幸いです。
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